相続って家族をふかーく見つめるもの
だと思うの。
で、わかったんだけど
”老人”
が登場するから厄介なんだわ。
老人が登場しない相続はない。
よね。
親はだいたい老人だよね。
「老いては子に従え」
ということわざ通りの人は
あんまりいない。
親は子供のこと頼りになるって
思っていないし
自分の方が偉いと思っている?
子供も、親はいつまでも強い存在だと
思っていたりする。
でも、本当はだいぶ弱っているんだ。
体もそうだけど
今までどんだけ弱音を吐かないで
がんばってきたのか。
いろいろ解決していく中で
今まで見たことのない親の泣く姿に
遭遇することがある。
えばるなら頼るな。
かまってもらえないからって、
お金をつらつかせるな。
っていう感じで、
普通に考えるとおかしいことを
老人はしている。
でも、
普通に考えちゃうこと自体が
おかしいの。
だって、老人はもう、
普通の人じゃないんだもん。
失礼ながら。
人間は何かをプラスに得る欲求よりも
失う恐怖の方が大きいと
マーケティングで勉強しました。
失う恐怖が、
人を行動させるのです。
老人って
失うことばっかりでしょ?
健康
お金(働けないし、使えば貯金も減る)
友達も伴侶も
年々失って、
増えていく希望は無いのだものね。
それで、
普通の精神状態でいられるわけなかった
のだね。
先日も
お姉さんと共有名義になっている土地に
実家があるらしく、
お姉さんも80歳だし
「私が死んだらこんな古い大きな家は処分して
売ってしまったほうが良いわよ」
というのだけど、
実際に売る為の話をすると
「着物の処分が大変だとか、お茶のおけいこ道具が
%■◎*○うんちゃらかんちゃら%■◎*」
と、いうことになり一向に進まない。
どうしたら良いでしょうか?
と弟さんが御相談にいらした。
死ぬ前にというか、
認知症になる前にどうにかしないと
まずいですよ。
とアドバイスした。
そして、
お姉さんの言葉をまともに聞いていたら
いけません。
お姉さんは不安なんだ。
結婚もしていないし、子供もいない。
家を追い出されて
今後の私の生活はどうなるの?
マンション建てたら、
こんなに良いい暮らしになるよ。
というプレゼンテーションの前に
弟さんは、
お姉さんの生活はこうやって
自分が全部守るよ。
と言って、
それを担保することをしないといけない。
より良くなる可能性の話しよりも
変化によってマイナスが起こるかも知れない
要因が少しでもあれば
かたくなになってしまうのだ。
失うことしかない時代
私にも来るのかな?
相続は、ふ・か・い・・・・。